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行政書士を未経験40代で目指すのは現実的か?業界のリアルと稼げる人の条件

「行政書士って、食えるんですか?」

正直、これが一番多い質問だ。特に40代で未経験、これから資格を取って人生逆転を狙おうとしている人からよく聞かれる。

俺の答えは「人による」だ。

夢も希望もない答えで申し訳ないけど、これが現実。行政書士は確かに国家資格で業務独占もあるけど、取っただけで食える資格じゃない。むしろ、取ってから地獄を見る人も多い。

この記事では、資格スクールが教えてくれない行政書士のリアルを書く。40代未経験で目指すなら知っておくべき現実、稼げる人と稼げない人の違い、そして後悔しないための戦略を全部さらけ出す。

「取るべきか、やめるべきか」——その判断材料を、正直に提供したい。

目次

行政書士業界のリアル:現場で見た光と闇

開業してる知人の話

俺の知人に、42歳で脱サラして行政書士になった人がいる。彼は元々営業マンで、コミュ力には自信があった。資格取得後すぐに独立開業。

初年度の売上は120万円。

「え、月10万?」って思うだろ。そう、年間120万だ。経費引いたら赤字。貯金を切り崩しながらの生活だった。

2年目でようやく300万、3年目で500万まで来た。今5年目で年収700万くらいで安定してるらしいけど、ここまで来るのに何度も「やめようか」と思ったって言ってた。

雇われ行政書士の現実

一方、別の知人は開業せずに行政書士事務所に就職した。彼は35歳で未経験からの転職。

初任給は手取り18万。

「国家資格なのに?」って思うかもしれないけど、これが現実。行政書士事務所の求人を見れば分かるけど、月給20万前後がザラにある。しかも残業多め。

ただ、彼の場合は3年目で年収400万まで上がって、その後独立した。雇われ時代に実務経験を積めたのが大きかったと言っている。

現場で求められるスキル

行政書士の仕事は「書類作成」だと思われがちだけど、実際は違う。

一番重要なのは営業力だ。

特に独立開業する場合、自分で仕事を取ってこないといけない。ホームページ作って待ってるだけじゃ仕事は来ない。地域の商工会に顔出したり、税理士や司法書士と人脈作ったり、場合によっては飛び込み営業もする。

次にコミュニケーション力。依頼者の話を聞いて、何が必要かを汲み取る能力。説明が下手だったり、依頼者を不安にさせる対応をしたら、二度と依頼は来ない。

そして事務処理能力。これは当然だけど、正確で速い書類作成スキルは必須。ミスが多いと信頼を失う。

資格試験の知識だけでは、どれも身につかない。

よくある勘違い:行政書士の「神話」を壊す

勘違い①「資格取れば安定する」

これが一番危険な勘違い。

行政書士は弁護士や税理士と違って、看板出せば客が来る資格じゃない。全国に5万人以上いるし、正直、差別化が難しい。

特に40代未経験で開業した場合、最初の1〜2年は収入ゼロも覚悟しないといけない。貯金がない状態で飛び込むのは自殺行為だ。

勘違い②「誰でも独立開業できる」

確かに、資格取れば誰でも事務所は開ける。でもそれと「食えるか」は別問題。

俺が見てきた限り、開業1年目で廃業する人は全体の2〜3割いる。3年以内だと半分くらいが諦めてる印象だ。

理由は簡単で、仕事が取れないから

特に40代未経験の場合、前職の人脈がない、営業経験がない、資金に余裕がない、という三重苦に陥りやすい。

勘違い③「建設業許可や車庫証明で食える」

資格スクールのパンフレットには「建設業許可申請で1件10万円!」みたいに書いてあるけど、現実はそんなに甘くない。

まず、その仕事を取るまでが大変。建設会社は既に付き合いのある行政書士がいることが多いし、新規で入り込むのは至難の業。

仮に仕事を取れても、1件の単価は地域差が激しい。都市部なら10万取れるかもしれないけど、地方だと5万以下もザラ。しかも年間そんなに件数がない。

車庫証明も同じ。1件数千円〜1万円程度で、これだけで食うのは無理ゲー。

スクール広告とのギャップ

「平均年収600万!」とか「独立して年収1000万も夢じゃない!」とか、派手に書いてあるけど、あれは成功した一部の人の話。

実際には、年収300万以下の行政書士もゴロゴロいる。特に開業初期はバイトしながら事務所やってる人も珍しくない。

俺が言いたいのは、スクールが悪いわけじゃなくて、期待値を調整しろってこと。

行政書士で稼げる人・稼げない人

稼げる人の特徴

正直に言うと、行政書士で稼いでる人には共通点がある。

①営業が得意、または人脈がある人

前職で営業やってた人、地域のコミュニティに顔が広い人、異業種交流会に積極的に出る人。こういう人は強い。

②専門特化できる人

「建設業許可なら俺に任せろ」「外国人のビザ申請ならウチが一番」みたいに、特定分野で強みを持ってる人は安定してる。何でも屋は競争が激しい。

③Webマーケティングができる人

今の時代、ホームページやブログ、SNSで集客できる人は強い。SEO対策してサイトから問い合わせを取れる人は、営業しなくても仕事が来る。

④前職の経験を活かせる人

不動産業界出身→宅建業免許申請に強い、建設業出身→建設業許可に強い、みたいに前職のノウハウを活かせると有利。

稼げない人の特徴

逆に、厳しいのはこんな人。

①内向的で営業が苦手な人

「事務作業が好きだから行政書士に」って考える人、実は向いてない。事務作業は仕事の一部でしかなくて、仕事を取ってくるのが一番大変。

②年齢的に体力・気力がきつい人

40代後半〜50代で未経験から始めるのは、正直かなりキツイ。開業初期は深夜まで書類作成、休日も営業活動、みたいな生活になる。体が持たない。

③貯金がない人

開業資金+生活費で最低でも300万、できれば500万は欲しい。収入ゼロでも1年は耐えられる資金がないと、焦って変な仕事を受けて失敗する。

④学び続けられない人

法律は毎年変わる。新しい許認可制度も出てくる。勉強し続けないとすぐに時代遅れになる。「資格取ったら終わり」と思ってる人は確実に淘汰される。

年齢・体力・コミュ力の現実

40代未経験だと、正直「若さ」という武器はない。20代30代の方が体力あるし、柔軟性もある。

でも、40代には40代の強みもある。社会人経験が長いから、ビジネスマナーがしっかりしてたり、人生経験から依頼者に寄り添えたり。

ただし、それは前職でちゃんと実績を積んできた人の話。フリーター歴が長い、転職繰り返してきた、みたいな人だと厳しい。依頼者は「この人に任せて大丈夫か?」をシビアに見てる。

現実的な収入ライン:夢と現実のギャップ

1年目の収入

開業した場合、1年目は100万〜200万が現実的なライン。月に換算すると10万前後。バイト以下だ。

雇われの場合でも、年収250万〜350万くらい。手取り月20万いかないことも多い。

「国家資格なのに…」って思うかもしれないけど、これが現実。

3年目の収入

ここまで生き残れた人は、開業組で年収400万〜600万くらいになってることが多い。月30〜50万のイメージ。

雇われ組は年収350万〜450万。まあ、普通のサラリーマンレベル。

ベテラン(5年以上)の収入

軌道に乗った人は年収600万〜1000万。この辺まで来ると、安定する。

でも、ここまで到達できるのは全体の3割くらいじゃないかな。多くは途中で諦めるか、年収300万台で停滞する。

地方・都市部の差

これが結構デカい。

都市部(東京・大阪・名古屋など)だと、企業も多いし単価も高い。年収700万〜1000万も現実的。

でも地方だと、そもそも案件が少ないし単価も安い。年収400万〜600万が天井みたいなとこもある。

ただし、地方でも「その地域で唯一の〇〇専門行政書士」みたいにニッチを攻めれば勝機はある。

副業・独立の可能性

サラリーマンやりながら週末だけ行政書士、っていう副業スタイルもアリ。この場合、年間50万〜150万くらいのプラスアルファになる。

ただし、副業でやるには制約も多い。平日昼間に役所に行けないとか、急な依頼に対応できないとか。本気でやるなら、いずれは独立を考える必要がある。

未経験40代から取るなら:現実的なルート

受験資格・実務要件

行政書士試験には受験資格がない。誰でも受けられる。

これはメリットでもあり、デメリットでもある。誰でも受けられるから競争率が高いし、合格率も10%前後と低い。

勉強期間の目安

一般的には600〜1000時間の勉強が必要と言われてる。

1日2時間勉強するとして、1年〜1年半くらい。働きながらだと、もう少しかかるかも。

40代で記憶力も落ちてるから、20代より時間かかると思った方がいい。俺の知人は1年半かけて合格してた。

働きながら取れるか

結論から言うと、取れる

ただし、仕事がハードだと厳しい。残業が多い職場だと、勉強時間を確保できない。

理想は、定時で帰れる仕事をしながら、朝晩と週末に勉強するパターン。あとは通勤時間を活用するとか。

独学でも取れるけど、通信講座やスクールを使った方が効率的。特に法律初学者なら、基礎から教えてもらった方が早い。

合格後のルート

合格しただけでは、まだスタートラインに立っただけ。ここからが本番。

①雇われ行政書士として実務経験を積む(推奨)

俺のおすすめはこれ。いきなり独立はリスクが高すぎる。まずは事務所に就職して、2〜3年は実務を学ぶべき。

給料は安いけど、お金もらいながら勉強できると思えば悪くない。

②副業から始める

今の仕事を続けながら、週末だけ行政書士業務をやるパターン。リスクは低いけど、成長は遅い。

③いきなり独立(非推奨)

40代で貯金があって、営業力に自信があるなら…まあ、止めはしない。でも覚悟は必要。

それでも取るなら:後悔しない戦略

取る順番・組み合わせ

行政書士単体だと弱いから、他の資格と組み合わせると強くなる。

宅建×行政書士

不動産系の許認可に強くなれる。宅建業免許申請とか。

社労士×行政書士

人事労務と許認可の両方カバーできる。ただし社労士も難しいから、両方取るのは大変。

FP×行政書士

相続関連の仕事で活きる。遺言書作成、相続手続きサポートなど。

専門分野を決める

何でも屋にならず、得意分野を作ることが重要。

  • 建設業許可専門
  • 外国人ビザ専門
  • 相続・遺言専門
  • 車庫証明・車関連専門
  • 飲食店営業許可専門

どれか一つに特化すると、「〇〇なら△△先生」って認知される。

就職・転職での使い方

行政書士資格を持ってると、事務職や総務職への転職で有利になることがある。

特に、許認可業務がある企業(建設会社、不動産会社、人材紹介会社など)では、資格保有者を優遇してくれる。

ただし、「資格があるから高給」とはならない。実務経験がない場合、給料は普通の事務員レベルからスタート。

リアルな独立戦略

もし独立を目指すなら、こういうステップを踏むべき。

ステップ1:雇われで実務経験2〜3年

給料安くても我慢。この期間で、書類作成スキル、顧客対応、営業方法を盗む。

ステップ2:副業で小さく始める

雇われ続けながら、週末だけ自分の案件を受ける。実績を作る。

ステップ3:顧客リストが貯まったら独立

月30万くらい安定して稼げるようになったら、独立のタイミング。

Webマーケティングは必須

今の時代、ホームページやブログ、SNSで集客できないと厳しい。

最低限、WordPress で自分のサイトを作って、SEO対策する知識は必要。できればブログで情報発信して、専門家としての認知を広げる。

「Webは苦手」って言ってられない。40代なら特に、若い人に負けないよう、デジタルスキルを磨くべき。

まとめ:行政書士は魔法の資格じゃない。でも武器にはなる。

ここまで読んで、「やっぱりやめとこうかな…」って思った人もいるかもしれない。それはそれで正しい判断だ。

行政書士は、誰でも簡単に食える資格じゃない

特に40代未経験だと、ハードルは高い。営業力、コミュ力、体力、資金、全部必要。中途半端な気持ちで飛び込んだら、確実に後悔する。

でも、逆に言えば、本気でやるならチャンスはある

前職の経験を活かせる、営業が得意、貯金がある、専門分野を持ってる——そういう人なら、40代からでも十分勝負できる。

俺が伝えたかったのは、リアルを知った上で判断してほしいってこと。

資格スクールの綺麗事に踊らされて、「取れば人生変わる」なんて幻想を抱かないでほしい。でも同時に、「もう年だから無理」って最初から諦める必要もない。

大事なのは、冷静に自分の状況を見極めること

  • 貯金はあるか?
  • 営業できるか?
  • 前職の経験を活かせるか?
  • 家族の理解はあるか?
  • 1〜2年収入ゼロでも耐えられるか?

これ全部クリアできるなら、挑戦する価値はある。一つでも不安があるなら、まずはその不安を解消してから動くべき。

行政書士は、正しく使えば武器になる資格だ。

でも、武器を持ってるだけじゃ勝てない。どう使うか、どう戦うかが全て。

あなたがもし本気でこの資格を取りにいくなら、中途半端な気持ちは捨てて、覚悟を決めてほしい。そして、スクールや周りの声に惑わされず、自分の頭で考えて行動してほしい

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