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電気主任技術者は未経験だときつい?

「電気主任技術者って、取れば食えるって聞くけど…未経験でもいけるのか?」

この記事を開いたあなたは、今そんな不安を抱えているんじゃないでしょうか。資格スクールのサイトには「需要安定!」「高収入!」って書いてあるけど、本当にそうなのか。30代、40代から未経験で飛び込んで大丈夫なのか。

正直に言います。俺は電気設備管理の現場で10年働いてきましたが、電気主任技術者(通称:電験)を持っていれば人生バラ色、なんてことは絶対にありません。

でも、使い方次第では確実に武器になる資格なのも事実です。

この記事では、電気主任技術者の資格を取ろうか迷っているあなたに向けて、業界の現実、未経験者がぶつかる壁、そして本当に稼げるのかを、綺麗事なしで書いていきます。

業界のリアル:電気主任技術者って実際どんな仕事してるの?

まず、電気主任技術者がどんな仕事をしているのか、ざっくり説明します。

電気主任技術者は、ビルや工場などの電気設備を管理・保安監督する仕事です。国家資格で、一定規模以上の電気設備がある施設には必ず選任しなきゃいけない(これが「必置資格」ってやつ)。

だから「需要が安定している」と言われるわけです。

でもここで一つ、現場の声を聞いてください。

俺の先輩で、50代で電験三種を取って転職した人がいます。「これで安泰だ」と思っていたらしいんですが、入社3ヶ月で音を上げました。

理由?「全然知らないことばかりで、ついていけない」。

電験の試験って、理論的な知識は問われるんですよ。でも、実際の現場では「この警報音が鳴ったらどうする?」「変圧器が異常に熱くなってるけど原因は?」みたいな、経験がものを言う判断を迫られる。

資格を持っているだけでは、正直通用しないんです。

俺自身、電気工事士として現場に入って5年目に電験三種を取りましたが、それでもビル管理の仕事に移った最初の1年は毎日が必死でした。図面の読み方、設備の構造、トラブル時の対処…資格の勉強では出てこなかったことだらけ。

「資格があれば即戦力」なんて幻想です。

よくある勘違い:電気主任技術者=高収入という誤解

ネットで「電気主任技術者 年収」って検索すると、「600万〜800万円!」みたいな景気のいい数字が出てきますよね。

嘘じゃないけど、正確でもない。

ぶっちゃけ、その年収に到達するには、以下の条件が必要です:

・実務経験が10年以上ある ・電験二種以上を持っている ・大手企業や高圧受電の大規模施設で働いている ・地域が都市部(東京、大阪など)

未経験で電験三種を取って転職した場合の初年度年収は、現実的には300万〜400万円程度です。地方ならもっと低い。

俺の知り合いで、40代で未経験から電気管理の会社に入った人は、最初の年収が320万円でした。「資格手当がつく」と言われて期待していたら、月1万円だけ。ボーナスも寸志程度。

「こんなはずじゃなかった」って後悔してましたよ。

さらに、きついのは実務の内容です。

電気主任技術者の仕事は、基本的に以下のようなものです:

・月次点検、年次点検(設備の目視確認、測定、記録) ・トラブル対応(警報が鳴ったら駆けつける、原因究明、業者手配) ・官庁への届出書類作成 ・設備の改修計画立案

地味です。華やかさはゼロ。

そして、未経験者がまず任されるのは、先輩のサポート業務。点検の記録係、工具持ち、清掃…正直、「資格持ってるのにこんなことやるのか」って思うかもしれません。

でも、これが現実です。

スクールの広告では「資格を取れば即独立も可能!」みたいに書いてありますが、電気管理技術者として独立するには、実務経験が最低でも5年以上必要です。しかも、顧客開拓、営業、書類作成、すべて自分でやる。楽じゃないですよ。

この資格が稼げる人/稼げない人

じゃあ、どんな人が電気主任技術者として稼げるのか。逆に、どんな人は向いていないのか。

正直に書きます。

稼げる人・向いている人

・電気工事士など、電気関連の実務経験がある人

これが一番強い。電気の現場を知っていれば、電験の知識がすぐに実務に繋がります。俺も電気工事士からのステップアップだったので、設備の構造や配線の見方は理解していました。

・地道な作業が苦にならない人

点検って、毎月同じことの繰り返しです。記録を取って、異常がないか確認して、報告書を書く。地味です。でも、この地道さを受け入れられる人は長く続けられます。

・勉強を続けられる人

電気設備は日々進化しています。新しい機器、新しい法規、新しい技術…勉強をやめたら置いていかれます。資格を取った後も学び続けられる人が、最終的に稼げるようになります。

・コミュニケーションが取れる人

意外かもしれませんが、電気主任技術者の仕事はコミュ力が必要です。ビルのテナント、設備業者、官庁の担当者…様々な人と関わります。説明が下手だったり、調整ができない人は、正直きついです。

稼げない人・向いていない人

・「資格さえあれば」と思っている人

何度も言いますが、資格だけでは稼げません。実務経験、現場での対応力、継続的な学習…これらがセットで必要です。

・体力に自信がない人

点検作業は、屋上の受電設備に登ったり、地下の機械室に降りたり、けっこう体を使います。夏は暑い、冬は寒い。40代、50代で未経験から始める場合、体力面での覚悟は必要です。

・細かい作業が苦手な人

点検記録、報告書、官庁への届出…書類仕事が意外と多いです。数字を間違えたり、記入漏れがあると、大問題になることも。細かい作業が苦手な人には向きません。

・すぐに高収入を求める人

前述の通り、未経験からのスタートは年収300万〜400万円が現実です。すぐに高収入を得たいなら、他の選択肢を考えたほうがいいです。

現実的な収入ライン:1年目、3年目、ベテランの相場

ここで、電気主任技術者の年収の現実を、段階別に見ていきましょう。あくまで俺の周りの事例と、業界の相場感です。

1年目(未経験スタート):年収300万〜400万円

電験三種を持って、ビル管理会社や電気管理技術者協会に就職した場合。月給20万〜25万円、ボーナスは寸志程度が一般的です。

地方ならもっと低くて、月給18万円スタートという話も聞きます。

正直、この段階では「資格手当」があっても雀の涙。月5千円〜1万円程度です。

3年目(実務経験を積んだ段階):年収400万〜500万円

ある程度、独り立ちできるようになった段階。点検を一人でこなせる、トラブル対応ができる、というレベルに達すると、少しずつ給料が上がります。

ただし、会社によってはほとんど昇給しないところもあります。俺の同僚は、3年働いても月給が2万円しか上がらず、転職しました。

5年〜10年(ベテラン):年収500万〜700万円

電験二種を取得したり、大規模施設の主任技術者として選任されたりすると、年収が跳ね上がる可能性があります。

特に、都市部の大手ビル管理会社や、工場の専属電気主任技術者になれば、年収600万〜700万円も現実的です。

ただし、これは「順調にいった場合」の話。多くの人は年収500万円前後で頭打ちになります。

独立・副業の場合:年収500万〜1000万円以上(ピンキリ)

電気管理技術者として独立すれば、稼げる可能性はあります。顧客を10件、20件と抱えれば、年収800万〜1000万円も夢ではありません。

ただし、顧客開拓は簡単じゃないです。営業力がないと、顧客は増えません。俺の知り合いで独立した人は、最初の2年間は年収が300万円を切って、「会社員に戻ろうか」と悩んでいました。

地方と都市部の差も大きいです。東京、大阪なら需要が多いですが、地方は競合も少ない代わりに案件も少ない。地域によって年収に100万円以上の差が出ることもあります。

未経験から取るなら:現実的なルート

「それでも電気主任技術者を目指したい」というあなたに、現実的なルートを教えます。

受験資格と実務要件

電験三種は、受験資格がありません。誰でも受けられます。ただし、合格率は10%前後とかなり難しい。

電験二種、一種になると、さらに難易度が上がります。

そして、資格を取っただけでは「電気主任技術者」として働けません。実務経験が必要です。

電験三種の場合、実務経験1年以上(または認定校卒業)が必要です。つまり、資格を取ってから、実務経験を積まないと選任されないんです。

勉強期間の目安

電験三種の勉強期間は、人によりますが、1年〜2年が一般的です。

俺の場合、電気工事士としての知識があったので、1年間で合格できました。でも、全くの未経験からだと、2年〜3年かかる人も珍しくないです。

しかも、科目別合格制度があるので、「今年は2科目だけ受かった」みたいな感じで、数年かけて全科目合格を目指す人が多いです。

働きながら取れるか

結論:取れます。でも、相当な覚悟が必要です。

俺は働きながら勉強しましたが、毎日2時間、休日は5時間以上勉強していました。飲み会も減らしたし、趣味の時間もほとんど取れなかった。

家族がいる人は、理解と協力が必要です。俺の同僚は、奥さんに「資格取るまで家事は手伝えない」と宣言して、ケンカになってました。

30代、40代から始める場合、体力的にもしんどいです。仕事で疲れて帰ってきて、そこから勉強…正直、挫折する人のほうが多いです。

それでも取るなら:後悔しない戦略

ここまで読んで、「それでも電気主任技術者を目指したい」と思ったあなたへ。後悔しないための戦略を教えます。

取る順番:まずは電気工事士から

未経験なら、いきなり電験三種を目指すのではなく、まず電気工事士(第二種)を取ることをおすすめします。

理由は二つ。

  1. 電気工事士のほうが難易度が低く、合格しやすい
  2. 電気工事士として実務経験を積めば、電験の勉強が圧倒的に楽になる

俺も電気工事士→電験三種というルートでした。現場の経験があるから、電験の理論が「ああ、あれのことか」とイメージできたんです。

組み合わせると強い資格

電気主任技術者と組み合わせると強い資格:

・建築物環境衛生管理技術者(ビル管理の上位資格) ・エネルギー管理士(省エネ関連) ・消防設備士(防災設備の管理)

これらを持っていると、ビル管理の総合職として重宝されます。年収も上がりやすいです。

俺の先輩は、電験三種+エネルギー管理士を持っていて、年収650万円で大手ビル管理会社に転職しました。

就職・転職での使い方

電験三種を取ったら、以下のような就職先があります:

・ビル管理会社 ・電気管理技術者協会 ・工場の設備管理部門 ・発電所、変電所 ・電気設備保守会社

未経験なら、まずはビル管理会社か電気管理技術者協会がおすすめです。研修制度があるところを選びましょう。

転職の際は、「資格を持っている」だけではなく、「なぜこの業界を選んだのか」「どう貢献できるのか」を明確に伝えることが大事です。

資格だけ持っていても、熱意がなければ採用されません。

まとめ:電気主任技術者は魔法の資格じゃない、でも武器にはなる

ここまで、電気主任技術者の現実を包み隠さず書いてきました。

改めて言います。電気主任技術者は、取れば人生バラ色になる魔法の資格ではありません。

未経験からのスタートはきついです。年収も最初は高くない。地道な仕事が続くし、勉強も一生続きます。

でも、使い方次第では確実に武器になります。

電気設備がある限り、電気主任技術者の需要はなくなりません。景気に左右されにくいのも事実です。実務経験を積んで、スキルを磨けば、年収600万〜700万円も十分狙えます。独立すれば、もっと稼げる可能性もあります。

ただし、向き不向きはあります。

地道な作業が苦手、体力に自信がない、すぐに高収入を求める…そんな人には正直おすすめしません。

逆に、電気が好き、コツコツ努力できる、長期的なキャリアを考えている…そんな人には、挑戦する価値がある資格です。

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